
琉球犬保存会では、調査資料に基づいて、
理想とする“琉球犬”のタイプを決め、
計画交配や展示会での審査の基とするために、
平成3年度に“琉球犬”審査基準(標準)を
下記のように13項目定めています。
(原文のまま記載します)
1.ストップは浅いものを良しとする。
2.耳は鈍三角形にて逆八の字形にピンと立つ。
耳間幅はやや広く、耳の過大、過小、立たないものは減点とする。
3.目は明瞭にて、虹彩濃茶褐色、目尻はつり上がらない。
赤犬は明瞭にて、虹彩金色、ただしマスクは茶褐色。
4.鼻梁は真直ぐ、口物やや長く引きしまり、
歯牙は噛み合わせ正しく、
アンダーショット、オーバーショット、歯牙欠落、乱歯は減点とする。
虎毛及びマスクの鼻色は黒、赤犬の鼻色は赤とする。
5.頭頸は適度に幅広く、頬部、頸部は良く引きしまっている。
6.四肢、前肢は真直ぐに趾きん握す。
後肢は力強く趾張り趾きん握す。
7.胸は前躯よく発達し、胸幅広く、胸深い。
8.背線真直ぐにて、腰幅広く、力強い。
9.毛色は黒トラ、赤トラ、白トラ、赤犬(マスクも含む)の
四色に区別され、虎模様は美しく明瞭なるものを良しとする。
胸の白斑スポットのないもの、あるいは過大なもの、
四肢端白斑の過大なものは減点とする。
10.被毛は短毛から中間毛を良しとする。長毛は減点とする。
11.尾は刀身の形状にて差尾を良しとする。
長さ、太さ、形状に着目する。
12.気質、品位は素朴感あり、人なつっこいが、
他の動物に対する感覚は鋭敏である。
臆病なもの、凶暴性を帯びるものは減点とする。
13.一般外貌、雌雄の表示判断として、体躯均整を得る。
栄養管理不適当なものは減点とする。陰睾も減点とする。
ご覧戴いたように、専門用語が飛び交って、
なかなか難しい言い回しになっています。
多くの犬の審査基準も同様な言い回しですが、
参考までに、柴犬の審査基準のサイトもご覧戴くと、
やはり難しいものとなっています。
今日は「13項もむの審査基準」の紹介だけに留めて、
機会のあるごとに、分かりやすく解説したいと思っています。


