縄文人と共に、沖縄〜本州〜北海道まで生息していた縄文犬の
遺伝因子を残しているのが琉球犬と北海道(アイヌ)犬なのです。
平成2年4月1日に琉球犬保存会が発足したのですが、
それと同時に、
沖縄の在来犬の名称を“琉球犬(いぬ)”に統一したのですから、
最も古い犬でありながら、新しい犬の名称でもあるのが
“琉球犬”ということになります。
昔から沖縄本島北部地域と八重山地域においては、
イノシシ狩りに活用され、また家庭犬や番犬として利用されてきました。

私が琉球犬と関わったのは、
私が沖縄県の動物管理所(現・動物愛護センター)に
勤務中(昭和61年4月〜平成4年3月)に、
愛犬家の方たちから
「“トゥラー”を保護しないと絶滅してしまう」
という提言が何度もあって、
私自身もその必要性を感じてからのことです。
犬を保護して増殖、普及させるための任意団体の組織作りなどは、
当時、犬行政の立場にいる私が矢面に立って動くことが
最も都合が良いことでした。
動物管理所に持ち込まれる犬の中には、
まれに虎毛の犬がいましたので、
それを所要の手続きに従って、
愛犬家に譲渡していきながら保護していったのが、
琉球犬との関わりの始まりで、
“アカイン”はその後のことになりました。
【関連する記事】