2006年03月20日

「愛犬ジャーナル」への“琉球犬”についての寄稿−4

今から12年前の1994年7月号から同年12月号まで、
平成6年戌年・ゴージャス特集
古いタイプの日本犬「琉球犬(いぬ)」
『君知るや うるま島の虎毛犬』
(「うるま」とは、琉球の古名です)
というタイトルで連載した記事内容を、
当時の原文のままご紹介させて戴いて居ります。

このブログで、
今までにご紹介した内容と重複するところもありますが、
ご了承下さい。

紙.jpg
1994年8月号(bS18)−1

琉球犬について
沖縄県における在来犬については、
太平洋戦争で壊滅的な被害を被り、
沖縄本島北部地域と八重山地域に
わずかに生存していた犬たちによって、
その種族の保存がなされていたが、
その確かな記録はなく、
戦前から本島北部(山原)や八重山において、
イノシシ狩に活躍しており、
現在でも、愛好家に庇護されて増えつつある。

在来犬は、
「トゥラー・アカイン」の名称で呼ばれ、
トゥラーとは、
その毛色模様から方言でトゥラーと総称されていて、
黒トゥラーは黒と茶、
赤トゥラーは茶と黒、
白トゥラーは白と黒の虎毛であり、
また、茶一色のアカイン(赤犬)がいる。

特徴としては、
性質が非常におとなしく、
犬のグループとしての狩猟に適している。

また、ストップ(全頭骨の額段部)が浅い。

これは古い時代(縄文時代)の犬の大きな特徴である。

耳はピンと立ち、逆八の字を呈し、
その左右の間隔が広く、
胸幅や胸の厚みが豊富で前駆の発達が良い。

これは狩猟のとき、
獲物との持久力を必要とするためである。

尾は差尾が多く、
前胸部の白いスポットも共通している。

嗅覚は、イノシシ狩りに使われるほど極めて鋭く、
非常に敏捷性に富み、勇敢であり、
ある個体は山に入り、
しばしば野鳥を捕らえて誇らしげに飼主に見せにくるなど、
小動物に対し、非常に敏感に反応を示す。

その反面、飼主に対しては、すこぶる従順である。

1994年8月号75頁.jpg
琉球犬のルーツは、
田名部雄一教授の調査で明らかなように、
南方アジア系の縄文時代の古い犬に属することが分かった。

このように非常に古代の遺伝形質を持った犬が、
沖縄県に保存されていたことは
貴重な生きた文化遺産であり、
今後、純粋の血液を持った琉球犬を増殖・普及して、
後世に残していく必要があるため、
有志によって平成2年4月1日に琉球犬保存会が設立され、
犬の名称も「琉球犬(りゅうきゅういぬ)」と命名された。

琉球犬保存会の会員は現在164人で、
琉球犬として認定された基礎犬が134頭もいて、
これらの基礎犬から生産された仔犬も320頭余りがいる。

琉球犬は、今や会員相互の一致協力によって、
増殖・普及がスムーズに進み、
我々の祖先が
神世の時代から守り育てて残してくれた生きた文化遺産が、
天然記念物として指定されることを待ち望まれている。



posted by トゥラー at 15:44| 沖縄 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞・犬専門誌など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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