
近日出産予定のメス犬は、残念なことに昨夜急死してしまいました。
数日前から、日中舌を出してバテているような仕草があって、
日陰に移動させていたのですが、
熱中症と種付け時期が早かったことが原因と思われます。
(開腹はしませんでした)
人間を含めた生物は自然によって生かされているのですから、
残念ですが認めなければいけません。
実は10日前に出産した琉球犬がいて、
仔犬が5頭生まれ、うち3頭が元気に育っています。
丁度、外出中に産まれてしまいましたので、
出産時の様子が撮影できなかったので、今回に期待していたのですが、
突然のアクシデントのため、
今日の画像は10日前に出産した今日現在の母子に変更させて頂きました。

この画像が母犬(アカイン)です。
左上に「穴」が掘ってあり、
仔犬が3頭寝ているのがお分かりいただけるでしょうか。
メス犬は太陽や雨風などの気象条件や外敵などから
仔犬を守れる場所で分娩するために
出産の3〜4日前に2〜箇所の「試し掘り」をします。

その中で、「分娩に最適な場所」と判断したところを選択し、
そこを集中的に一心不乱に掘るのです。
主に、犬舎の下など暗い場所に、夏は浅く、冬は深めに掘ります。
生まれるときは満潮、死ぬときは干潮(引き潮)
ウミガメや魚、カニ、珊瑚などが大潮の満潮時に産卵することは、
テレビ等で紹介されてよく知られるところですが、
これは人間にも言えること(自然分娩の場合)で
「満月や新月の上げ潮時〜満潮時の出産が多い」のです。
もちろん犬でも猫でも自然分娩なら同じことが言えるのです。
それとは反対に
「引き潮時〜干潮時にかけて臨終をお迎えする」
と言われています。
満潮時と月は生命の誕生に関係があるようですが、
詳しいデータがあるわけではないので、
はっきりとした因果関係は不明ですが
実際多くの場合、動物の生死は潮の干満という引力に影響しています。
産婦人科医院や助産院では、
外来や分娩室に大概「潮汐表(ちょうせきひょう)」が貼られています。
・ 「潮」はあさしお
・ 「汐」はゆうしお
つまり、潮の満ち引き表のことです。
海の水は太陽や月の引力で満ち引きし、普通1日に2回の干満があります。
満潮から次の満潮までに要する時間は約半日です。
1日の干満の差は月齢によってほぼ半月の周期で変化し、
陰暦の1日(新月)と15日(満月)の頃に大潮となり、
半月の頃に小潮になります。
人間や犬の体は6割が水で出来ています。
妊娠すると体の中にお水の入った袋を抱えるので、
きっといつもより自然の力を受けやすいのでしょう。
不思議ですね。